アドラー心理学研究会 第18回勉強会


アドラー心理学研究会代表の佐高葵月代です。
9月20日(土)、アドラー心理学研究会(アドけん)第18回目の勉強会を開催しました。今回は初参加の方4名、総勢16名で勇気づけを学びました。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。

テーマは「アドラー心理学の認知論」でした。
アドラーは、「人間は周囲の状況をありのままに感受するのではない。自分なりに認知の構図にしたがって感受するのである。これは、言い換えると、人間は自分の関心という先入観を通してしか状況を感受しないということである。」と、認知について述べています。

アドラー心理学の認知論では、認知は認知された主観的世界そのものを言うのでなくて、「認知のしかたの構造」のことを表します。その人特有の意味づけのクセ、ものの見かたの偏り具合、自己や自分を取り巻く世界(社会)の解釈の枠組はライフ・スタイルと呼ばれ、性格を形づくります。そしてそこから生み出される前に通過するフィルターのようなものを「認知バイアス」と呼びます。

認知バイアスを通してアウトプットされる感情、判断、行動、言葉はパターン化することが多いものです。これが「自分らしさ」や「私って○○な人」の○○の部分(あるいは性格)になっていきます。

ライフ・スタイルの中身が変わって、フィルターである認知バイアスが調整されることで、出てくるものも変わってきますね。自分の性格がいきなり大きく変わるというのは、稀なことかもしれません。ですが、普段の何気ない行動には意外と早く変化が見られることが多いようです。

ただ、それは日常の極些細な変化であることも多く、自分ではあまり評価をするに値しないと思うことかもしれません。例えば、玄関の靴を自分のものだけではなく、家族(あるいは会社であれば他の社員)のものも揃えたり、電車で席を譲ったり、というようなことです。

今まであまり気づかなかったこと、自分がしなくても誰かがやるだろうと思っていたことに対して、行動が変わったことに目を向けてみるのもいいですね。それ自体は些細なことですが、ライフ・スタイルが刺激されて変化する第一歩になるかもしれません。

10月の勉強会は、宿泊研修となります。
11月からはまた通常の勉強会を開催します。理論を落とし込むには、自分でアドラー的な発想でものごとを考える練習→人と話して自分のライフ・スタイルを刺激する→再考してみる、という作業が、効率が良いようです。勉強会のグループワークで、体験してみませんか。

以降のスケジュールは以下の通りです。
場所は、いずれも「ちえりあ」で行います。
第19回 11月22日(土) 13:30?16:30 研修室5
第20回 12月20日(土) 13:30?16:30 研修室3
 ※12月は勉強会終了後、円山に移動して忘年会を行います。

下記のバナーからリンクしたページから、お申込みいただけます。




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