アドラー心理学研究会 第3回勉強会




アドラー心理学研究会代表の佐高葵月代です。
6月15日(土)、アドラー心理学研究会(アドけん)第3回目の勉強会を開催しました。
今回は初参加の方を含め、4名の参加者でこじんまりと、そして体験談を含めた発表盛りだくさんで、中身が濃い内容となりました。

今回のテーマは「感情という産物 ?その素材とレシピ!?」です。
アドラー心理学の中心となる理論「ライフ・スタイル」に基づく感情の扱い方を学びました。
アドラー心理学では、感情には感情を向ける「相手役」と、その感情を出した結果、何かを求める「目的」があると考えます。とくに、陰性感情と言われる「怒り」、「不安」、「憎しみ」、「恐怖」といったものは、誰しもあまり嬉しい感情ではないですよね。

そこから目をそらさず、その感情を感じた時に、ちょっと考えてみていただきたいのです。
例えば、怒っている場合はその怒りは誰に向けられたもので、その結果何を求めているのかを、少し冷静になって見てみると、意外なことが分かったりします。

身近な例を挙げてみます。
夜7時、晩ご飯の準備をして待っている妻に、連絡がマメな夫が、いつまでたっても連絡がないケース。
妻はお腹も空き、電話やメールを待ってイライラしてしまいます。
3時間ほど経って、夫が悪びれた風もなく、ほろ酔いでふらりと帰宅しました。
怒った妻は何と言うでしょう?
「連絡もなく、どうしたの!?ずっと待っていたのに!」といった感じでしょうか。
この怒りの相手役は、もちろん夫です。目的は夫の反省でしょうか?
それもあるかもしれませんね。(^-^;;
もうひとつは、連絡マメな夫が何も連絡をしてこなくて、「心配」や「淋しさ」が怒りに変化した、という考え方もあります。

このようなシーンは、日常や家族の間ではよくあることかもしれません。
感情はどこからともなくやってきては消えるもの、と思っていませんか?
実は感情が生み出されるのには、ライフ・スタイルが非常に深く関係しています。
※ライフ・スタイルについては、前回の勉強会の記事をご参考にしてください。

どのような感情であっても、どれも心からのサインです。
今回の勉強会では、ライフ・スタイルからどのように感情が生まれてくるのかを理解し、感情をうまくコントロールすることで、適切な自己表現や行動ができることを、5つのポイントから学びました。
感情に振り回されるのではなく、感情を自分の味方にすることで、感情や行動にも責任が持てるようになります。

次回は、7月27日(土)に、ちえりあ 研修室6にて開催します。
テーマは「諸刃(もろは)の剣の『ことば』 — そのひとことを勇気づけにするために」です。
ライフ・スタイルと言葉の関連性を理解し、そして上手に言葉を使うことで、自尊心向上に役立てたり、前向きに物事を捉える方法を学びます。
冒頭で、ライフ・スタイルの復習をしますので、初めての方にもわかりやすくご説明します。

以降のスケジュールは以下の通りです。場所は、いずれも「ちえりあ」で行います。
第4回 7月27日(土) 13:30?16:30 研修室6
第5回 8月10日(土) 13:30?16:30 研修室5
第6回 9月28日(土) 13:30?16:30 研修室5

心理学の知識がなくても、どなたでも参加できますので、下記の研究会のページをご覧いただき、お申し込みください。ご参加をお待ちしています!
https://smacc.jp/adler/


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